13 みんなで食べよう、感謝して食べよう
・「いただきます」。「ごちそうさま」。これはただのあいさつではありません。私たちが食べているものは、すべて私たち人間と同じように地球上に生きている生きものです。食材だけでなく、調理に使うガスや石油にしても、ずっとむかしに生きた動物や植物がそのからだを土の中に遺してくれたものです。
14 早寝早起き、サルの生活を見直そう
・原始時代からつい最近まで、日本人はサルと同じように日の出とともに起き、日の入りとともに眠りにつくというリズムで暮らしてきました。夜行性のコウモリやムササビなどに対して、ヒトやサルは昼行性の動物だからです。
・もしもあなたが「やる気がない」と感じたり、「たるんでいる」といわれたら、生活リズムを見直してみてください。気持ちの問題ではなく、からだの問題なのですから、早寝早起きするだけで気分が前向きになり、行動的になるのです。
15 まちがった家が、からだをこわす
・なぜ、下半身が冷えていて、上半身が温かいとよくないのかというと、ヒトは二足直立歩行をする動物だからです。ヒトは下半身を非常によく使う動物ですから、温めてエネルギーをたくわえておくことが必要です。一方、上半身はすっきり冷やしておかないと、脳がしっかり働いてくれないのです。
16 まちがった服が、からだをこわす
「子どもを丈夫に育てるには三分の飢えと三分の寒さが必要」といわれていました。「暖衣飽食、病のもと」ということばもあります。最近の子どもたちは以前にくらべて厚着をする傾向があり、それが「自分で病気を活かす力、健康をたもつ力」を弱めているのです。
17 暮らしのなかの「クスリ」を見直す
・私は1日1回、寝る前に軽く歯のよごれを落とし、うがいをしてから眠りにつきます。歯みがき剤はいっさい使いません。そのため口のなかが虫歯だらけなっているかというと、小学1年生のときに歯医者さんにかかって以来、65年間、歯医者にかかったことはありません。
・脂質や糖質が虫歯の原因になるのは、歯の表面を汚すからだけでなく、食べものとして内臓に入り、からだの内側から歯を弱くしてしまうからです。むしろ、歯の表面をみがくことより、からだのなかに脂質や糖質をたくさん入れないことが虫歯の予防につながります。そのためには脂質や糖質が少ない野菜・海草・小魚などを食べることです。
(真弓定夫医師著「元気なからだは食べものでつくる」5につづく)